2020年の春頃からいよいよ無線通信サービス5Gがスタートする予定だそうです。
さて、この5Gでどれだけ通信が早くなるでしょう?1年先行して5Gサービスをスタートしているアメリカを例に見てみると、
適切な都市で適切なスマートフォンを使えば、実測1Gbpsとなる5Gの高速通信を体感できるそう。これは4G LTEの20〜30倍の速度です。
「適切な都市で、適切なスマートフォン」というのが、5Gを理解する上で重要なポイントになります。
モバイル通信はセルラー (cellular) 通信と呼ばれる無線技術ですが、セルラーはセル(細胞)に由来する言葉です。
5G を実現するためには、
①セル(電波塔)が適切な距離と間隔にあること。
②新しい周波数帯(ミリ波「GHz帯域」)を使用すること。
これは最近売ってるWiFiルーターの2.4GHz帯域と5Ghz帯域に似てます。
通信速度は周波数に比例するそうで、5GHz帯域の方が速度は出るが、障害物に弱く、到達距離も短い。
③新しいアンテナ技術「Massive MIMO(マッシブ マイモ)」使用。
「MIMO」とはMultiple Input Multiple Output(複数の入力と複数の出力)のこと。
1つの基地局で64〜256個にもおよぶ多数のアンテナを同時に使って、基地局、端末双方でやりとりすることで同時に送れるデータの量を増やす技術。
もう一つ、スマホに向けて集中して電波を当てる「ビームフォーミング」技術。
④最後はもちろん、スマホが5Gに対応していること。
将来は8つのアンテナと同時に通信できるスマホが出てくるそう。
今年から5G対応スマホが量産されていきますが、個人的には、まだ買うのは早い。
基盤展開率(日本国内を10km四方で区切った際に、5G基地局がある範囲の割合を示すもの)なるものがあって、2024年度末のインフラが、
ドコモで97%、auで93.2%、ソフトバンク64%、楽天56.4%という状況でまだ3〜4年はかかると思われる。
さて、肝心のスマホ利用者の5Gの利便性とは?
①遅滞のない動画ストリーミングが可能になる。
②クラウドに写真などのデータをすぐに転送するので、スマホのストレージが不要になる。(メモリカードの無いデジカメみたいな)
③スマホ自体がWiFiルーターとなりえるので、有線インターネット(フレッツ光)が不要になる。
④低遅延ゆえクラウドゲーミングの利用価値が高まる。
こんなところでしょうか。
都市の中心部でしか機能しない技術だと思われれるので、端っこに住んでいる人や、田舎の方では利便性を享受できないのではないだろうか。
https://japanese.engadget.com/jp-2020-02-27-5g.html